老眼はトレーニングで改善できる!?
眼が良いと老眼になるのが早いってホント?
近視の人は老眼にならない?
老眼の改善方法は?
老眼について気になる方はぜひご一読ください!
老眼とは?
本や新聞を離して見る人は老眼!
という印象があるかもしれません。
老眼は、年齢とともに眼のピント調節力が低下するごく自然な変化です。
40代を過ぎると老眼を自覚することが多いとされていますが個人差があります。
原因として、眼の中のレンズ(水晶体)が次第に硬くなることなどが挙げられます。(Tara et al., 2017)
(病的な調節力低下は除く)
意外にも老眼のスタートは小学生低学年です。
40歳頃にはピント調節の余力が少なくなり、
書類やパソコンを見続ける作業が辛くなりはじめます。
老眼のサイン
・目の疲れや、肩こり・頭痛が増えた
・食事や会話中に自然と眼鏡を外すようになった
・気づくと本や新聞を離して見ている
・近くを見ていて、急に遠くを見ると目がかすむ
などがよくあるサインです。
さらに、眼のタイプ別に特徴があります!
■ 正視の人(遠視・近視・乱視がない人):
早い時期に近くの見づらさを感じます。
遠くの見え方は若い頃には劣りますが良好なことが多いです。
■ 遠視の人(焦点が網膜より後ろにあるタイプ):
目が良いと思いがちで、眼鏡を掛けたことがない人もいます。
老眼が進むと、早い時期に近くの見づらさを感じます。さらに老眼が進むと、遠くも近くも見えづらくなります。
疲れやすいタイプです。
■ 近視の人(焦点が網膜より前にあるタイプ):
眼鏡やコンタクトを使用すれば遠くが見やすくなる人です。
老眼が進むと近くの見えづらさを感じますが
眼鏡を外せば近くが見える人もいるため、まだ大丈夫と思いがちです。
■ 乱視の人(焦点が1つに定まらないタイプ):
老眼が進むと遠くも近くも見えづらくなります。
じっと見ていると徐々に見えてくる気がするため、まだ大丈夫と思いがちです。
遠視や近視と組み合わさる事もあります。
とても疲れやすいタイプです。
老眼を我慢するとどうなるのか
見えづらさは非常にストレスを感じます。
次第に本を読む・絵を描く・針仕事などが嫌になり趣味を諦めてしまう人もいます。
スーパーでは商品説明が見えづらいのでとりあえず一番高いものを買うという人もいます。
また、無意識のうちに頑張って見ようとするため眉間や額、目の周りにシワが増えます。
+詳しくはこちらの記事
さらに重要なことは、
老眼を我慢するなどの見えづらさの放置は、視機能や脳機能の低下を招きます。
視力が低い状態では認知症のリスクが最大8.66倍になるとの報告もあります。(Allen et al.,2020)
老眼は治せるの?
たくさん眼を動かしたり、眼の周りのマッサージをすると老眼を改善できるという記事を見かけます。
眼のトレーニングをすることで
眼精疲労などによる一時的な機能低下を和らげることはできますが
残念ながら老眼の改善効果はほとんど出ていないのが現状です。
ただし、全く無意味かというとそうではありません。
寄り目(輻輳機能)や両眼を協力させる機能(両眼視・斜位への適応能力)が高い人ほど、遠近両用レンズを上手に使える事がわかっています。(Tara et al., 2017)
快適で豊かな人生を楽しむために
適切に老眼を矯正しつつ、
眼のケアを目的としたトレーニング(ビジョントレーニング)に取り組むのは有効です!
気になる方は、ご自身の状態チェックから始めませんか?
ZEISS VISION CENTERでは80項目以上の検査が含まれているドイツ式両眼視機能検査を行っています!
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