疲れ目はサプリや目薬では治らない!?視力が良くても本当の意味でいい眼ではない理由
近年テレワークの導入に伴い、デスクワークの時間が増えたという方が多くみられます。
またニュースやCMでは様々な疲れ目対策の商品が宣伝され、目にする事が多いです。
一般的には疲れ目は近くの見過ぎによって起こる毛様体筋の疲労という認識があるかと思います。そのため、様々なサプリメントや目薬を使って、疲れ目対策をされている方が多くいらっしゃいます。
しかし、サプリメントや目薬は、対症療法に過ぎず、根本的な解決にはなりません。
疲れ目の根本原因は、実は屈折異常*や老眼*、斜位*の影響によって起こります。
*1屈折異常:近視、遠視、乱視などの網膜に焦点が当たっていない状態。ピンボケを減らすよう眼の筋肉が調節をしたり、眼を細めたりするため、負担がかかりやすい。
*2老眼:調節力が衰えている状態。8歳以降は調節力がなくなっていき、40歳頃で自覚する。
*3斜位:片目を隠した時や目を瞑った時に目が内か外か上下に見える状態。斜視とは異なり、両眼を開けている際には正面を向いているが、両眼で処理するために眼の筋肉に負荷がかかってしまう。
視覚情報は五感のうち8割以上を占めるため、眼の問題があっても脳は出来る限り情報を得ようと無意識に調節をし、無理に見ようとします。
根本的な原因(屈折異常や老眼、斜位など)が改善しなければ、疲れ目と長く付き合っていかなければなりません。
そのため、目薬やサプリメントで一時的に症状が緩和されたとしても、根本的には眼が頑張らないと見えない原因が改善しない限りは、症状は繰り返すため、改善は難しいです。
特に眼精疲労があるのにも関わらず、眼科の検査で問題がないとされている場合、
もしかすると、斜位の影響で眼精疲労が起こっている可能性があります。
中でも目が外向きにずれている方は、デスクワークの際に外に向いている目をまず正面に持ってきて、さらに近くの画面を見るのに寄せる必要があるため、常に荷物を持って作業をしている状態です。そのため、眼精疲労を感じやすいことが多いです。
場合によっては目が内向きの方でも目のズレを矯正することで、デスクワークの疲れが改善されることが多いため、両眼視検査でのチェックをおすすめします。
実際に目の状態を整えているのにも関わらず、疲れる場合は近くを見る作業時間が長すぎる可能性があります。
そもそも人の目は遠くを見る際には負荷がかかっていない状態であり、近くをみる際にはピント調節をする必要があるため、常に負荷がかかっています。
作業時間が長い場合は、以下の対処方法を試してみましょう!
対処方法
・ホットアイマスク
眼を湿熱で温めることで、血流が向上することがわかっています。特に老廃物を流したり、必要な栄養を運ぶためには血流量が重要です。
あずきのちからやホットタオルを使って温めましょう。
・20-20-20ルールの徹底
近くを見る際には常に負荷がかかっているため、20分近くを見る作業を行った後は6m(20フィート)以上の距離を20秒以上見るようにすることがアメリカの眼科学会で推奨されています。
・手足のマッサージ
四肢末端を刺激することで、副交感神経が刺激され、眼の血流が増えることがわかっています。
ぜひこれらの対処法を用いて、快適なデスクワークをお過ごし下さい。
※症状が急激に悪化した場合、他の疾患が隠れている可能性があります。
一度医療機関で検査を受けることをおすすめします。