遠近両用レンズは本当にやめた方がいい!?遠近両用のメリット・デメリット

一般的に遠近両用レンズは掛けにくくて、悪いものという認識を持たれている方が大半だと思います。 

周りの方が上手く使えなかった、歩くのが怖かったと聞いて、絶対かけたくないと思っている方も多いのではないでしょうか。 

遠近両用レンズは道具であるため、上手く使える方と使えない方がいらっしゃいますが、使えると1日を通して、掛け替えせずに過ごすことができる非常に便利な道具です。 

今回はそんな遠近両用レンズのメリット、デメリット、慣れるための方法をお伝えします。

遠近両用レンズの良さを知っていただけると嬉しいです。 

まずは遠近両用レンズのメリットとデメリットについてです。 

下記にまとめてみました。 

遠近両用レンズのメリット 

  • 遠くも近くも掛け替えせずに過ごせる。 
  • 掛け替えがないため、荷物が減る。 
  • 掛け替えがないため、眼鏡を無くしたり、壊したりする可能性が低くなる。 
  • 1本で生活が完結するため、度数が変動しても、レンズを交換する本数や回数が減る。 
     

遠近両用レンズのデメリット 

  • 使い方を間違うと見えない(見える箇所を探す必要がある) 
  • 使い方によっては、階段などの足元が怖く感じる。 
  • 慣れるのに時間がかかる(個人差が大きい) 
  • これから遠近両用にチャレンジしてみようという方はぜひ遠近両用を作る際のポイントと遠近両用に慣れるためのポイントを参考にしてみましょう! 

遠近両用レンズを作る上で重要なポイント 

  • 度数が正しくあっているか 
  • レンズの設計が良いか 
  • かかり位置があっているか(フィッティングが最適か) 

遠近両用レンズになれるためのポイント 

  • 見えるところを意識して使う→ 人は防衛本能が働きやすいため、見えないところを探そうとする 
  • 掛けっぱなしにすること→徐々に慣らそうとするよりも掛けっぱなしの方が脳の統合が起こりやすい 
  • できるだけ様々な運動や経験をすること→脳が順応するためには様々なミスマッチが起きないと修正しようと働いてくれない 

ではいつから遠近両用レンズを掛けた方がいいのか?という疑問が聞こえてきそうです。 

遠近両用レンズをかけるタイミングは老眼の状態にもよりますが、ズバリ出来るだけ早く掛けることをおすすめします。 

老眼が進めば進むほど、遠近両用レンズ特有の掛けにくさ(中間部から近用部にかけて1度に見える範囲が狭くなってしまう)が出やすくなります。 

老眼の度数による遠近両用レンズの見える範囲の違い
*上図(左は老眼の度数が強いレンズ、右は老眼の度数が弱いレンズ)は、老眼の度数が強い程、見える範囲が狭くなることを表しています。特に中間部が狭くなってしまうため、使うための練習が必要になります。  

また年齢が進めば進むほど、体力も落ち、脳の順応性が失われていくため、道具として使いこなすことが難しくなってしまいます。 

いくら健康に気をつけていても、眼の寿命上、基本的に白内障になっていきます。 
白内障手術後は人工のレンズになるため、どのような方でも眼鏡のサポートが必要になってきます。 

また手元用のメガネ、もしくは遠く用のメガネだけでは必ず掛け外しが必要となります。 

掛け外しが面倒になってしまうと掛けないという選択肢が出てきてしまい、好きな趣味や習い事、旅行などが楽しめなくなってしまいます。 

好きなことを続けるためにも今のうちに遠近両用に慣れることで、基本的には1本で全てのことが完結できるようになります。 

そうすることで遠近両用レンズが快適な老後をもたらしてくれるでしょう。 

ZEISS VISION CENTERでは遠近両用レンズの見え方体験(既製品)が店舗内で可能です。 

また随時検査を受け付けております。 

検査室とスタッフに限りがあるため、検査予約していただくとスムーズです。 

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この記事を書いたスタッフ

たくひろ

たくひろ

[プロフィール]
銀座店オープニングスタッフ。
趣味は料理と人について学ぶこと。
資格取得:鍼灸あんまマッサージ指圧師、栄養コンシェルジュ2ツ星、東大病院鍼灸臨床研修生2ヵ年修了