勘違いしているかも。 ”見えすぎるメガネ”は存在しない!?
視能訓練士ちひろです。
メガネ作りに携わり早9年。
snsやお客さまからよく耳にする言葉
『見えすぎは良くない』
・・・視能訓練士ちひろは思うわけです。
見えすぎって何?
さあ。まず、目の構造を確認しましょう。
近視とは網膜より手前に
遠視とは網膜より奥に
ピントがあることをいいます。
近視は凹の、遠視は凸のレンズを使うことで
網膜上にピントをあてることができます。
これを屈折矯正といいます。
そのときに、視力検査をしますね。
Cの向きや数字、ひらがなを読みます。
それが小さくどこまで判別できるかを測るのが、視力検査です。
レンズで矯正をして最高視力が0.8の人もいれば、2.0の人もいるのです。
要するに、レンズ矯正下であなたの目の、網膜の、脳の、機能はいくつですよ、と評価しているのです。
逆に、元々裸眼で視力が2.0の人に
『あなたは見えすぎです。ぼやかせるメガネを掛けた方がいいですよ』とはならないですよね??
そしたらみーんなメガネ🥸笑
視力がいいこと≠見えすぎる
ということが言えます。
(どんどん度数を足せば見えるようになると思っている人も多いですが、度は適正度数で視力はMAX出る。弱くても強くても視力が下がります。)
でも、なぜそう感じてしまうのか?
それは、細胞の働く量や閾値(感度)に関係します。
網膜にはたくさんの細胞があります。
それらは光刺激によって働きます。
窓もない、電気もない暗いところでは物が見えないのは当たり前ですよね?
普段、目は光刺激量によって細胞を働かせ、脳に情報を送り、ものを認識しています。
ぼやけて見えているということは、その程度の細胞しか使っていないということ。
脳に届く情報量は目の働く細胞の量や閾値(感度)に比例するということです。
見える▶︎疲れる▶︎見えすぎる
視力を上げると、今までその細胞たちを使ってこなかったためにギャップとして、「見えすぎる」と世の中の人たちは表現しているのです。
例えば、皆さんが毎日学校や会社に通うのが当たり前の毎日に
長い夏休みを経ると「あ〜〜、勉強(仕事)するのだる〜い」と思いませんか?
怠けグセがつくと元の環境に戻るのって大変なんです。
働くのが当たり前になれば、なんてことないんです。
目も同じ。
”見える”のが当たり前になれば、”見えることが疲れる”ことはなくなります。
もちろん、よく見えるメガネを手に入れた時には
それに慣れるための気合いは必要です。
お分かりいただけましたでしょうか。
「見えすぎる」現象は目の構造上、起こらないので
“見えすぎるメガネ”は存在しないんです^^
見えることは決して悪いことではありません。
むしろ、良いこと。視機能が高まると脳機能も高まる。
目は臓器です。ぜひ、大切にしてください♡
視能訓練士ちひろでした〜✌️