<対談企画>アイックスのメガネとゴルフ-後編-
対談企画の後編です。
前編はこちら → <対談企画>アイックスのメガネとゴルフ-前編-
メガネを受け取ってから、初め違和感が強かったとのことですが、それは具体的にどんな感覚がありましたか?
今まで裸眼だったので、まず、メガネがここにある違和感、ここに乗ってるっていうこの自体がストレスだったんですよ。そこは1週間くらいで慣れてきて・・・あとはゴルフでグリーンの周りのデコボコがあるんですけど、こういう凹みが、逆に(凸)こう見えるんですよ。
うんうん、山に見えますね。
そういうのあるんですか?
あります。小西さんの目は外に行きやすい目なので、遠くに離れている感覚は得意なんですけど、近づく距離感が苦手なんですよ、なので、それをメガネで補っているので、自分で思っていた感覚よりもものが近く、寄って感じるんですよ。メガネかけた瞬間、小山がある感じに見えるんですけど、この距離感の修正がうまくいくと平坦に感じたり、正しいでこぼことして感じられるようになってきます。
そう感じるのは、目が外向きの人の特徴なんですよね。
僕だけがそう感じているのかと思いました。
皆さんそうなんですよ。
メガネが合わないんだ、という印象を受けたんですが、そうではないということなんですね。
逆に目が内向きの人は、近くに寄ってくるものは得意で、離れていくものに焦点を合わせるのが苦手なので、ゴルフでいうと自分の打った球がどこにあるかわからない、着地点がわからない、と言う人が多いんです。
小西さんはメガネかける前はそんなに悩んでなかったとのことですが、もともと目が外に向いているので、離れている距離感はすごく得意なので、悩みを感じなかったんだと思います。
人の目には「ずれ」があるので、ドイツ式両眼視検査と80項目でその人の目の特性を知ることで、得意なところと苦手なところをメガネで補うことができるんです。
慣れるまでは、結構大変なんですけど、慣れてしまえば正しい距離感で身体を動かせるようになるので、グリーン上のデコボコは正確に読み取れるようになってきます。
膨らんで感じた感覚はどのように慣らしていったんですか?
ご紹介していただいた園部さんに「ずっと掛けとけ」とご指導いただいたので(笑)言われるがままに、ずっと掛けて過ごしていました。寝る時以外はずっとですね。
園部さんありがとうございます。そうなんですよ、心が折れちゃうんですよ、違和感に慣れる前に、「メガネ、やだ!」ってなっちゃうんですけど、そこを乗り越えられるともっと上の見える世界を手に入れられるので、もっと見たい欲、というか、脳が喜んでるというか、そういう感覚になるんですよ。悩みを聞いてくれる人の存在は大きいですよね、励ましてくれる人がいるのは重要なことですよね。
僕は園部さんがいたので、今はこうやって日々の幸せというか楽しさをさらに感じられています。
本当によかったです。
パットがよくなったとFBにもコメントされていましたが、どんなふうに距離感の修復を経て、そう感じるようになりましたか?
裸眼で見てもわかる傾斜はあまり困らなかったんですが、微妙なラインの傾斜の読み、例えば、ここは左に傾いているんだろうな、と曖昧なジャッジでやってたんですけど、ここは確実に右が高いな、と正確に傾斜が読めるようになったので、自分のジャッジに信用できるようになって、パッティングは今まで以上に自信を持っていけるようになりました。
なるほど、なるほど。それはズゴイですね、正しい判断ができるから、自分のパフォーマンスがうまく発揮できるということですね?
はい。
それは競技の中でもすごく重要なことですよね。
すごく重要です、メンタルにとっても自信を持って打てる人が強いので、正しいジャッジができることももちろん大事ですし、さらにこのメガネをつけているっていう自信に繋がるんです。心強いです。
スコアが一旦悪くなったと伺ったんですが、メガネをかける前と経過、かけた後の変化を教えてください。
昨年平均70〜71点かけはじめて1回目ラウンド84 「プロとして失格だろ!」というスコアまで落ちちゃったんですよ。2回目同じコースをラウンド75 プロでも首傾げるくらい、笑。
3回目のラウンドで72が出て、慣れてきて、4回目68、プロでも納得のスコアに戻っていきました。
その後70〜69、段々良くなってきました。
ご自身の変動の中で、修正はどのようにされましたか?フォームが変わったのか?スコアを埋めていく努力をされたと思うんですが、どんなことに取り組んでこられましたか?
まずはとにかく、球を打ち続ける!メガネを掛けて球を打つ。ボールの見え方ですね、ボールとの距離感がずれて、スイングもずれてたので、そこはもう慣れるために量稽古ですね。
1日何時間くらい練習するんですか?
練習自体は1時間くらいです。球数で言うと200球くらい、これを1ヶ月くらい続けて、今までのレベルに戻って行った感じでした。
素人質問ですみません、スコアが落ちた時って、当たらないなーという感じですか?いつもとスイングは変わらないけど、球の飛ぶ距離だったり、感覚が変わって感じるのですか?
僕の場合、球が近く見えるんですよ、近くに合わせようとするので、どうしても体が伸び上がってしまうんです、でも実際は近いわけではないので、体が伸び上がって、ボールに当たらなくて、ヘッドが薄い当たりになって飛距離が落ちたりとか、右に曲がっていたりするミスが増えましたね、
それはご自身で、近く感じたから、こういう風にアウトプットするのか、どうクラブを振るのかとか?修正をちょっとずつしていかれたんですね、ビデオ撮ったりとかされたんですか?
はい、それはもちろん、横からと正面からと撮影をして「あ、今の伸び上がっているな」とか、毎回毎回見ていきながら、こっちが正しい動きなんだな、と打ち込みながら修正していきました。
視機能ってそこがすごく重要で、自分が思っているアウトプットとその正しい答えにどれだけ近いか、がいいパフォーマンスなんですよね。そこの修正って、やっぱり目で見てそれが合ってるか、合っていないかチェックをしないと正解には近づけないので、ビデオで撮って自分の行動をチェックするのはすごく大事ですね。
ゴルフ特有の体の使い方で、不調などはありましたか?
ビデオで見て初めて気づいたんですが、構えている時に上から見下ろすように見ていたんですけど、メガネをつけ始めてから、ボールに対してはまっすぐ見れるようになってきました。練習を積んで、しっかり厚い良い当たりになってきました。
実はこれも目が外向きの人の特徴で、顎が上がりやすいんですよ。
あ、そうなんですか?
目が外向きの人はより目が常に必要な目なので、より目をするために顎をあげた方がそれを助けてくれるんですよ。ボールも顎を上げて見る癖がつくんですよ、なので、そこがメガネ掛けてより目をサポートしてくれるので、自分の体でより目を代償しなくて済むようになるんです。顎がうまく引けるようになってきて、姿勢が変わるんですよね。顎が上手く引けるようになってくると仙骨が起きてくるので、姿勢が正しくなってくる、顎が上がると骨盤が後傾してしまうので、猫背になりやすいです。無理に反りすぎたり、丸くなったりしてしまうので、フォームの邪魔になってしまうことがある、目が正しい位置にくること(メガネで補正すること)で変わってくるので、フォームの改善や当たり方に変化が出てくるんですよね。
なるほど、今まで顎を上げて構えていたので、上っ面(ボールの表面)が多かったんですよね。無意識のうちに構えられるようになったので圧倒的に打ち方が変わりましたね。
人って頭の位置がどれだけ安定しているかが重要なんですよ、普段の姿勢からも目が外に行きやすい人は常により目が必要なので、顎を上げる傾向にあるし、逆に内に向いている人は目を外に離さないといけないので
顎を引く傾向にあります。そうすると、ぎっくり腰になりやすいとか、腰痛の悩みだったり、顎を引きすぎることで、肩甲骨周りが凝りやすかったり、首からくる頭痛だったり、体の不調が頭の位置によって出てくるので、
頭の位置をニュートラルに持っていくことで、安定して首から下のバランスも良くなってくるんですよね。
そういうことだったんですね。
では、最後に。
あと1ヶ月くらいで日本プロに出られると伺っていますが、そこに向けての準備と意気込みをお願いします!
はい!まず、準備としては、パット、アプローチ、パターが重要だと思っているので、先ほどお話ししたように、量稽古ですね!読んでしっかり打つことのできる、これをもっともっと自信をつけていく、メガネを通して自信をつけていくことをしていきます。そして、希望としてはやっぱり出るからには優勝を狙ってやっていきますし、アイックスさんのメガネをかけている!というサポートを感じながら、プレイしたいと思います。
ありがとうございます。応援しています!!
では、今日はこの辺で、対談を終わりたいと思います。
小西さんありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
小西 勇輝(こにし ゆうき) 日本で唯一の「競技ゴルフ専門コーチ」 松山英樹、比嘉一貴、金谷拓実を輩出した、東北福祉大学で副キャプテンを務め、数々の功績や経験をもとに、試合で勝つための「小西メソッド」を独自開発。自身で実践し、2022年ティーチングプロ選手権で「初出場・最年少優勝」の結果を残す。7歳からゴルフを初め、11歳でジュニア大会で初優勝。17歳で松山国際ゴルフクラブのクラブ選手権で優勝、全日本アマチュアゴルフ選手権出場など、競技の世界で活躍するも、「自身で戦うより、ゴルファー、それも競技をしているアマチュアゴルファーの支え役になりたい」と強く思うようになり、2022年1月にPGAティーチングプロの資格を取得。自身の競技ゴルフ経験、ゴルフ強豪校で身に着けたトレーニング技術、またケガ・挫折などの経験から、競技で「優勝」を目指すゴルファーに、技術だけでなく、フィジカル、メンタル、道具・・・と多角的にアドバイス。独立後1年足らずで、月例競技などの優勝者を何人も出している。 公式HP: https://www.konixgolf.com/ |